野球肩・野球肘
こんなお悩みはありませんか?

投球時に肩や肘がズキッと痛む
何もしていなくても違和感や重だるさがある
投げる回数が増えると痛みが強くなる
コントロールが乱れやすくなり、ボールにキレがなくなった
ボールの球速が落ちてきたように感じる
痛みで思いきり投げられない
野球肩・野球肘について知っておくべきこと

痛みは「体からのサイン」です。
野球肩や野球肘は、無理な投球やフォームの崩れ、疲労の蓄積によって起こります。「痛いけど投げられるから大丈夫」と無理を続けると、悪化して長期離脱につながることがあります。
初期対応がカギです。
痛みが出たらすぐにアイシングや安静を心がけ、無理に練習や試合を続けないこと、早めに専門家に相談することが大切です。この「初期対応」が回復期間や再発防止に大きく影響します。
フォームや身体の使い方が重要です。
痛みの原因は、投げすぎだけでなく、投球フォームの崩れ、柔軟性不足、筋力バランスの乱れなどが関係していることが多いです。怪我を防ぐには、正しいフォーム作りや体のケアが欠かせません。
再発防止のポイントとして、投球数の管理、肩や肘だけでなく全身のコンディショニング、定期的なストレッチや筋トレ、休養とリカバリーの習慣化が挙げられます。軽減しても油断せず、継続的なケアが大切です。
早期復帰には「正しいリハビリ」が必要です。痛みがなくなったことが、完了を意味するわけではありません。
症状の現れ方は?

◆野球肩の主な症状
投球動作に関わる肩の筋肉や関節に負担がかかることで、次のような症状が現れることがあります。
・投げ始めや投げ終わりに肩が痛むことがあります。
・肩の奥がズーンと重く、だるさを感じることがあります。
・ボールに力が入りにくく、球速が落ちることがあります。
・投げると肩が引っかかるような違和感を覚えることがあります。
・可動域が狭くなり、腕が上がりにくくなることがあります。
◆野球肘の主な症状
肘の内側や外側に負担が集中し、筋肉・靭帯・骨に障害が起きやすくなることがあります。
・投球中や投球後に肘の内側が痛むことがあります。
・肘の外側がズキズキすることがあります。
・ボールをリリースする瞬間に痛みが走ることがあります。
・腫れや熱感が出ることがあります。
・曲げ伸ばしがスムーズにできないことがあります。
・「引っかかる」「ロックする」ような動きの制限が出ることがあります。
その他の原因は?

野球肩・野球肘の主な原因ですが、1つ目は投げすぎ(オーバーユース)です。
長時間の投球練習、連投や連日の試合、球数が多いことにより、肩や肘に負担が蓄積し、回復が追いつかない場合があります。その結果、炎症や組織の損傷を引き起こす原因になります。
2つ目は投球フォームの崩れです。
肩や肘に負担がかかるフォーム、下半身や体幹をうまく使えず上半身だけで投げていること、疲労や柔軟性不足でフォームが崩れることがあります。これを繰り返すことで、関節や筋肉に無理な力がかかります。
3つ目は筋力や柔軟性の不足です。
肩周りや肩甲骨、股関節の柔軟性不足、筋力のアンバランス(特にインナーマッスルの弱さ)、疲労回復が不十分なまま練習を続けることにより、体の支えが弱くなり、負担が一点に集中して故障のリスクが高まります。
4つ目は成長期特有の影響です。
骨や関節が未発達なジュニア世代は特に注意が必要です。骨端線(成長軟骨)に負担がかかることで障害が発生しやすくなります。中学生・高校生は、特にケアや投球制限が重要です。
野球肩・野球肘を放置するとどうなる?

野球肩・野球肘を放置すると痛みがどんどん悪化することがあります。
最初は軽い違和感や痛みでも、投げ続けることで炎症が起こり、日常生活でも痛みを感じることがあります。夜寝ている時にズキズキするような強い痛みに進む場合もあります。
・慢性化して軽減しにくくなることがあります。
痛みを我慢して無理をすると、組織が傷つき「慢性炎症」になることや、関節の可動域がずっと狭くなることがあり、施術に時間がかかる場合もあります。
・重症化するリスクがあります。
耐えて放置し続けると、筋肉や腱の断裂、疲労骨折、靭帯損傷、骨の変形(骨棘形成)など、手術が必要になる症状が現れることもあります。
・パフォーマンスが低下することがあります。
痛みをかばってフォームが崩れることで、球速が落ちることや、コントロールが乱れることがあり、パフォーマンスの低下につながります。
最悪の場合、「野球ができなくなる」こともあります。
痛みやケガが長引き、「もう投げられない」「野球を続けられない」という状態になることもあります。
当院の施術方法について

痛みや炎症を軽減する処置です。まずは炎症を抑えて回復を促すために、以下のような施術を行います。
・アイシング・電気施術(炎症を抑える)
・鍼、テーピングやサポーター(負担の軽減)
・ストレッチ・マッサージ(筋肉の緊張を緩める)
・関節や筋肉のバランス調整
・肩や肩甲骨・股関節の可動域調整、インナーマッスルの強化、骨格の歪みや姿勢の軽減
投球フォームの軽減指導も行います。
肘や肩に負担をかけない投球フォームの指導、下半身や体幹をうまく使えるトレーニング、無駄な力を使わない投球動作の習得をサポートします。
当院では、肩甲骨はがし、姿勢の軽減を目的とした骨格矯正、炎症を抑えることができる鍼施術を組み合わせて、症状の軽減を目指すことが可能です。
軽減していく上でのポイント

野球肩や野球肘のケアで大切なポイントは、まずは「無理をしない」ことが最優先です。
痛みがある状態で無理に投げると症状が悪化します。違和感を感じた時点で、早めに休養やケアを行うことが大切です。「我慢すれば軽減する」という考えは誤りです。
次に、アイシングやストレッチで炎症を抑えることが重要です。
・アイシング(投球後や痛みがあるときに行う)
・ストレッチ(肩・肘・肩甲骨・股関節など)
さらに、筋力や柔軟性を高めるトレーニングが効果的です。
・インナーマッスルの強化(肩や肘の安定性向上)
・体幹トレーニング(下半身主導の投球への移行)
・肩甲骨・股関節の可動域の向上(スムーズな投球動作のため)
段階的な復帰プログラムを守ることも大切です。
軽いキャッチボール → 低負荷投球 → 実戦と段階を踏むことで、痛みが再発した場合はすぐに中止します。
練習前後のストレッチやアイシングを欠かさないことも重要です。
マッサージや整体で体のバランスを整え、投球制限を意識し、無理な連投を避けること、段階的な復帰を守ることが必要です。無理をせず、体を大切にすることが何より重要です。
監修
服部天神駅前接骨院 院長
資格:柔道整復師
出身地:熊本県熊本市
趣味・特技:身体を動かすこと





