オスグッド

こんなお悩みはありませんか?
スポーツ中や運動後に膝が痛くなり、思うようにプレーができない
ジャンプやダッシュの動作をすると、膝に鋭い痛みが走る
痛みが怖くて、膝をしっかり曲げるのをためらってしまう
運動後は毎回、膝がズキズキして不安になる
膝の下あたりに、ポコッとした出っ張りができてきた
出っ張った部分が赤く腫れたり、触ると痛い
痛みのせいで、日常生活にも支障を感じ始めている
このまま運動を続けても大丈夫なのか不安になっている
オスグッドについて知っておくべきこと
■ 1. 病気の基本情報
オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)は、成長期の子供や若者に多く見られる膝の痛みを伴う疾患です。
特に大腿四頭筋の腱が、膝下の脛骨粗面という部分に強く引っ張られ、炎症が生じることが主な原因です。
小学生〜中学生の成長期の男児に多く、スポーツ(特にジャンプやダッシュを多く含む種目)をしている子に発症しやすい傾向があります。
■ 2. 主な症状
膝の前面(脛骨粗面)に痛みが現れます。
運動時や運動後に悪化するのが特徴です。
腫れや熱感を伴うこともあり、痛みのために運動が制限されるケースが多いです。
特にジャンプやダッシュ動作が困難になることがあります。
症状の現れ方は?
1. 膝の痛み
膝のお皿の下、特に脛骨粗面(けいこつそめん)と呼ばれる部分に痛みが生じます。
運動中や運動後に痛みが悪化し、安静にしていると痛みが軽減するのが特徴です。
2. 腫れと赤み
膝下部が腫れ、赤くなることがある。
特に運動後に腫れが目立つことが多いです。
3. 熱感
腫れた部分が熱を持つことがあり、炎症が進行していることを示すサインです。
4. 運動時の痛み
ジャンプ、ダッシュ、キックなどの動作を行うと、膝の痛みが強くなる。
これらの動作によって、脛骨粗面(結節部)が引っ張られ、痛みを引き起こすことが多いです。
その他の原因は?
1. 成長期の身体の変化
成長期の子供や若者は、骨の成長が筋肉や腱の成長に追いつかないことが多いです。
これにより、膝の脛骨粗面にある腱が過剰に引っ張られ、炎症が引き起こされます。
2. スポーツ活動による過度な負担
特にジャンプやダッシュを多く含むスポーツ(バスケットボール、バレーボール、サッカーなど)では、膝関節に過度の負担がかかります。
この負担が脛骨結節部に集中し、痛みや炎症を引き起こす原因となります。
3. 大腿四頭筋の柔軟性の低下
大腿四頭筋(膝を伸ばす筋肉)の柔軟性が低下すると、膝にかかる負担が増加します。
このため、膝の前面に痛みが生じることがあります。
4. 不適切なトレーニングやフォーム
トレーニング方法やフォームが不適切である場合、膝に不自然な負担がかかり、オスグッド病を引き起こすことがあります。
これらの原因により、オスグッド病は特に成長期の子供や若者に多く見られます。適切なケアと予防が大切です。
オスグッドを放置するとどうなる?
1. 症状の悪化と日常生活への支障
痛みを我慢して運動を続けると、症状が悪化し、日常生活に支障をきたすことがあります。
特に、歩行や階段の昇降が困難になり、身体的な動作が制限されることがあります。
2. 長期的な運動休止が必要に
痛みが悪化すると、最終的に長期的な運動休止が必要になることがあります。
これにより、身体能力の低下やスポーツへのモチベーションの低下が生じる可能性があります。
3. オスグッド後遺症の発症
一度痛みが治まったとしても、成人になってから再び膝の痛みが出る「オスグッド後遺症」を発症することがあります。
この場合、外科的な手術が必要になることもあり、治療が複雑になる可能性があります。
4. 精神的なストレスや不安
長期的な運動制限は、身体能力の低下だけでなく、精神的なストレスや不安を引き起こすことがあります。
特に、スポーツに情熱を持つ子供たちにとっては、精神的な影響が大きく、精神的な支援が重要です。
5. より複雑な施術が必要に
症状を放置することで、施術が難しくなり、より複雑な施術が必要になることがあります。
早期の適切な施術を受けることで、症状の進行を防ぎ、回復が早くなる可能性が高いです。
オスグッド病を放置せず、早期に対処することが、長期的な健康やスポーツ活動を支えるために非常に重要です。
当院の施術方法について
1. 痛みの軽減と運動制限
運動を制限することが最も基本的なアプローチです。特に痛みを引き起こす活動を避け、膝を安静に保つことで回復を促進します。
2. 筋肉の柔軟性向上
筋膜ストレッチやマッサージにより、大腿四頭筋やハムストリングスの柔軟性を高めます。これにより、膝の負担を軽減し、炎症を抑えることができます。
3. 筋力トレーニング
筋力トレーニングが非常に重要です。特に、楽トレなどを用いて、筋力を強化し、膝周りの安定性を向上させます。
4. 膝の保護
膝パッドを装着することで、脛骨結節部を保護し、運動時の痛みを軽減できます。これにより、膝にかかる圧力が分散され、症状が和らぎます。
5. 痛みの緩和
**NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)**を使用して、痛みを緩和します。これに加えて、アイシングも効果的です。炎症を抑え、痛みを軽減するために、冷却を積極的に行うことが重要です。
6. 注射療法
症状が進行している場合、エコーガイド下での注射を行うこともあります。この方法は、痛みの部位に対して直接的に治療を行い、迅速に回復を促すことができます。
7. 手術療法(必要に応じて)
通常、保存療法で治癒しますが、剥離骨片が認められる場合や成人期に症状が残る場合、手術が考慮されることがあります。手術には、ドリリングや骨片摘出術などが行われます。
8. 慢性痛の管理
痛みが慢性化している場合、異常な血管をターゲットにした施術法が行われることがあります。この治療法は、慢性的な痛みを軽減することを目指します。
改善していく上でのポイント
1. 安静と活動制限
運動の制限
痛みを引き起こす活動(ジャンプやダッシュなど)は避けることが大切です。特に痛みが強いときには、無理をせず安静にし、膝を休ませましょう。成長期の体は特に負担を受けやすいので、運動の制限を守ることが回復を早めます。
休息の重要性
成長期の子供たちは骨が成長している最中にオスグッド病が発症しやすいため、十分な休息が必要です。体が回復しやすい状態を作り出すことが治療の第一歩となります。
2. 冷却療法
アイスマッサージ
膝の皿の下を冷やすことで、炎症を抑え、痛みを軽減する効果があります。氷を使ったアイスマッサージが特に効果的です。冷却することで血流が改善され、炎症を和らげることができます。
3. ストレッチと筋力トレーニング
大腿四頭筋のストレッチ
大腿四頭筋を柔軟に保つことで、膝への負担を軽減できます。膝を曲げる動作や、ジャンプ動作時の引っ張りを緩和するために、痛みがない範囲でストレッチを行うことが大切です。
筋力トレーニング
膝周りの筋肉を強化することも非常に重要です。特に大腿四頭筋やハムストリングスなど、膝を支える筋肉を強化することで、膝への負担を減らし、再発を防ぐことができます。筋力トレーニングは、運動が可能になった後に行うと効果的です。