肉離れ
こんなお悩みはありませんか?
何度も肉離れを繰り返すのですが、何か対策はありませんか?
肉離れかどうかの判断ができないのですが、判断基準はありますか?
肉離れになるとどのような症状が表れますか?
肉離れと捻挫の違いは?
肉離れになった際、第一に取らなければならない処置は何ですか?
肉離れになった際、完治するまでにどれくらいの期間が必要ですか?
肉離れになった際にしてはいけないこととは?
肉離れになった際、患部をアイシングをするべきか温めるべきかどちらが有効ですか?
肉離れで知っておくべきこと
肉離れとは、スポーツ中の無理な動作などにより、筋膜や筋繊維が断裂・損傷した状態のことです。正式には「筋挫傷(きんざしょう)」と呼ばれています。「筋膜や筋繊維の断裂・損傷=肉離れ」になるわけではなく、筋膜や筋繊維の一部分のみが断裂・損傷したものが肉離れとして扱われます。
肉離れは、筋肉がある箇所ならどこでも起こる可能性がありますが、スポーツ中に酷使されることが多いふくらはぎや太ももが特に肉離れを起こしやすい傾向にあります。筋力が低い新生児〜幼児の間では肉離れが起こることはありませんが、筋力や運動量が増加する小学校高学年ごろから、肉離れが起こるようになると言われています。
症状の現れ方は?
肉離れが起こると、激しい痛みに襲われ、運動を続けられなくなることがあります。歩くことさえ難しくなり、その場から動けなくなることもあるでしょう。
また、筋肉の断裂時には「ブチッ」という音が聞こえる場合もあります。損傷の度合いにより、症状の強弱は異なりますが、基本的には動作時に痛みが伴います。
筋肉の損傷がひどい場合や断裂した場合には、炎症兆候として発赤、腫脹、熱感、疼痛が現れます。断裂した場合には完治するまでに1ヶ月以上かかることがあります。軽度の損傷の場合には、1週間から2週間以内に回復することがほとんどです。
その他の原因は?
肉離れが起こりやすい他の原因としては、運動前の不十分なウォーミングアップや、筋肉疲労を抱えたままでのオーバーワークが挙げられます。
ウォーミングアップをせずに、いきなり走ったり跳んだりして激しく筋肉を動かすことによって、筋肉の柔軟性が高められていない場合、筋肉にかかる負担が大きくなり、肉離れのリスクが増大します。まずはウォーミングアップで動的ストレッチや体操を入念に行うことにより、筋肉の血流量を増やし、柔軟性を高め、筋肉にかかる負担を最小限にとどめることが肉離れを予防するために最も大切なことです。
また、筋肉疲労がある状態でオーバーワークを行うことでも、筋肉の柔軟性が乏しくなり、肉離れのリスクが高まります。そのため、適切な身体のメンテナンスを行い、疲労を取ることが重要です。
肉離れを放置するとどうなる?
肉離れは、後遺症が出やすいスポーツ障害の一つです。施術を受けずに放置すると、「血腫(けっしゅ)」や「瘢痕組織(はんこんそしき)」が形成され、しこりやつっぱり感などの違和感が残りやすくなります。疼痛がなくても、スポーツや日常生活動作の際に違和感やつっぱり感を感じることが多く見られます。
特に肉離れは筋肉の過度な収縮や伸長により筋組織が損傷するため、同じ箇所が再発するリスクが高くなります。再発を防止するためにも、肉離れを起こした際には放置せず、適切な施術を適切な順番で受けることが望ましいです。また、違和感やつっぱり感が残っている場合でも、施術を受けることで軽減が期待できることがほとんどです。
当院の施術方法について
肉離れによる損傷度合いによって施術方法や順番は異なります。
まず軽度の場合や重度の場合でも、まず第一にRISE処置(アイシング)を行います。これは患部の炎症をこれ以上広げないようにするために行います。また、腫れが強く、自力では歩けないほどの疼痛がある場合、筋断裂を起こしている可能性があるため、直ちに整形外科の受診をおすすめします。
軽傷や中程度の場合は、アイシング後、腫れや炎症が治まったタイミングで、損傷した筋組織や周辺の筋組織に鍼施術や指圧、温熱療養、電気療法を行い、損傷部位の血流量を増加させることにより、自然治癒を高め、組織の治癒を促します。
改善していく上でのポイント
肉離れの施術において重要なポイントは、直ちに損傷程度を見極め、適切な順番で適切な処置を施すことです。
まず、肉離れを起こした際は、第一にアイシングを行うことが推奨されます。これを怠った場合、患部の炎症が広がり、疼痛範囲が広がる可能性があります。
腫れや炎症兆候が治まったタイミングでアイシングを中止し、損傷部位の回復を促進するために、指圧や温熱療法、鍼施術、電気療法などを行い、自然治癒力を高めます。これにより、1日でも早く炎症を抑え、患部への施術ができるようにスピーディーな対応を心がけることが大切です。
この適切な施術スピードが、肉離れの軽減に直結します。最も重要なのは、炎症を早急に抑えることです。