肩甲骨はがし
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肩甲骨はがしとは?
現在ではITが発展していて、パソコンを用いて仕事をされている方達は非常に多いのではないのでしょうか。また、肩こりというのは腰痛、頭痛に引き続き国民病と言われるほど多くの日本人を悩ませている症状ではないかと思います。肩こりというのは主に肩の付け根に凝り感を自覚し、日常生活を過ごす上で痛みを引き起こす現象のことを指します。実はこういった肩こりというのは、凝っている部分に原因があるのではなく肩甲骨の動きの悪さが原因となっている場合が非常に多いです。ですので、肩こりにはこの「肩甲骨はがし」が特に効果的です。現代人で肩甲骨の本来の動きを出せている方はとても少ないのではないのでしょうか。ですので、肩甲骨の本来の動きを取り戻し現代病から逃れるためにも肩甲骨はがしは必要となってきています。
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肩甲骨まわりが固くなる原因とリスク
肩甲骨というのは肩関節の動きを出す上でとても重要な役割を担っています。そもそも肩関節というのは骨と骨の連結(一般的な関節のイメージ)で繋がっているわけではなく、主に筋肉の両端が付着して腕と肩甲骨を繋げています。硬い骨と骨で繋がっている訳ではなく、柔らかい筋肉で繋がっているので人間がもつ関節の中で一番広い可動域を持っていて日常生活に欠かせない非常に高性能な関節となっています。ですので肩甲骨の動きが悪くなるというのは簡単にいうと肩甲骨と腕を繋ぐ筋肉が硬くなって起こることです。また、左右の肩甲骨の間には褐色脂肪組織というものが存在しています。これらは新生児で特に発達していて成長して筋肉が硬くなってしまうと退化していきます。そうなると脂肪燃やす能力が高いこの細胞の働きが悪くなってしまい代謝が落ちてしまうというリスクがあります。
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肩甲骨はがしをするメリットとは?
一番のメリットはやはり、肩甲骨の動きが良くなることによる肩関節そのものの可動域が改善されることと、また肩甲骨の動きが悪いことにより生じていた肩こりが軽快することの2つです。他にも前述しております褐色脂肪組織の働きが改善されて代謝が良くなることでスタイルアップなどが期待出来ますが、これに関しては施術を受けられる時点での組織の状態や体質によって大きく個人差が出る場合があるのであくまでそのような効果が出る人がいるといるという認識の方がよろしいかと思います。また、今現在大きく肩こりや肩の動きに障害が出ていない場合でも、何年後かには四十肩、五十肩といった症状が出てしまうかもしれません。ご自身の健康寿命を伸ばすためにも早めのケアが必要ではないかと思われます。
自分でできる肩甲骨はがし
これから自分でできるセルフエクササイズをお伝えします。まずは立っていただき腰のあたりで両手を組んでください。次に、両手を組んだ状態から胸を張り組んだ腕を自分が気持ちいいと思う高さまで上げ、15秒ほどキープします。ここでは、肩甲骨を無理に寄せるのではなく胸を張る意識をしてみましょう。胸を張ると自然に肩甲骨は寄ってきます。呼吸を止めず、自然な呼吸で行ってみて下さい。さらに深呼吸で行うとより効果的です。無理に回数をこなすのではなく、10回程度がベストです。もう一つセルフエクササイズをお伝えします。まず、立位姿勢になり手を肩におき、両肘を肩の高さまで上げます。次に、円を描くように肩を前後に回していきます。こちらも前後に10回ほどやっていきましょう。
当院の肩甲骨はがしとは?
「肩甲骨はがし」というワードを聞くと、施術者が患者様の肩甲骨に指を引っ掛けて無理やり引っ張る、というのが一般的なイメージかもしれません。これは間違ったことではなく、背中に張り付いて硬くなってしまった肩甲骨の動きを良くするためにはとても重要なやり方だと思われます。ただ、指を引っ掛けて思い切り引っ張ればいいのかというとそういう訳ではなく、「剥がそうとする前に、まずは剥がれるように肩甲骨に関連する筋肉をほぐす」という施術が最初に必要になるのです。ですので、当院でははがすように行う施術はメニューの最後に行い、まずは肩甲骨の内側、外側、上面に付着している筋肉をまんべんなくほぐしある程度の可動域が出せるようにしてから最後に指を引っ掛けて肩甲骨をはがしていくといった流れで施術をさせて頂いています。ぜひ肩こりなどで気になる方は一度受けてみて効果を実感して下さい。